せっかくの連休なのに、風邪で寝込んでました。
ただ横になっているのもつまらないので、
ボーッとした頭のまま気になってたドラマを見ました。
ところがそれが、予想外のオモシロさで、
4話続けて一気に見てしまいました。
KBSの”추노(推奴)”ご覧になってる方おいででしょうか?
よくできてますでしょう?ぐんぐん引き込まれますよね?
視聴率30パーセント台なのも納得です。
日本でも来月から放送されるみたいですよ。
私はKBSのネット放送で19話~22話を見ました。
主演がチャン・ヒョクさんなんです。
ジョングク氏がラジオで話題にしてらして気になってました。
ただ、このドラマは言葉だけじゃなくて
朝鮮王朝の歴史や漢文などの知識がないと難しいです。
私も台詞の切れ端を手がかりに調べてみました。
時代は17世紀仁祖代ですね。
この頃満州族が朝鮮王朝に攻め入って、
二人の王子を人質として中国に連れ去ります。
王子たちはのちに解放されて帰国しますが、
長男で世継ぎの昭顕世子はすぐに毒殺されています。
おまけに妃の姜嬪も濡れ衣を着せられ自害に追い込まれました。
ドラマは彼らの遺児のうち唯一生き残った3歳の石堅を守ろうとする
武人とその妻、そして彼女を思い続ける推奴を中心に展開します。
推奴(チュノ)というのは仕事といえばいいのかな?
当時は身分制社会でしたので、奴婢と呼ばれる非自由民が存在しました。
厳しい労働や非人間的な扱いを逃れようと逃亡する奴婢も多かったので、
逃げた奴婢を探しだす必要があったんですね。
西部劇ならさしずめ賞金稼ぎってところでしょうか?
ヒョギ氏がこの推奴人をとても魅力的に演じてます。
腕っ節はとびっきり強いのにぶっきらぼうで媚びない男性が、
一途に初恋の人を思って彼女を守る為にその夫を助けるわけです。
日本で公開されたらヒョギ・ファンまた増えますね、絶対に(笑)。
ストイックなナイトに胸がキュンとしない女性はいませんもの^^
タイトルが推奴ですから、奴婢たちの話も詳しく出てきます。
彼らが主人や社会から日常的に受けていた扱いの理不尽さを、
リアルによく描写しているのではないかと思います。
ただ。。奴婢たちが蜂起して官庁を襲撃する時に鳥銃を使ってるんですが、あれは何か実例があるのかな?ちょっと知りたいです。
逃亡した奴婢たちが火賊となって山中にアジトを築くのは、
何年か前に放送された張吉山でもやってましたね。
王室や高官たちの政権抗争と解放を求める奴婢たちの蜂起。
いわば社会の頂点と底辺の話しを、
このあとどう結びつけていくんだろうかと気になります。
主人公の3人の運命は恐らく武官夫妻は中国へ逃れ、
ヒョギ氏は二人を逃すために命を落す。
そんな結末が浮かびますけれど。。。もっと面白い展開だといいな。
チョン・ソンイルさんて脚本家が台本を書いてらっしゃるんですが、
心に残る名台詞がたくさん出てくるんです。
これだけ大勢かつ多様な階層の登場人物を登場させているのに、
ひとりひとりの人物像がしっかり描き分けられてる気がします。
裏切り者が自分を正当化するときは確かにこういう理屈をつけるよね、
本当に相手のことを心配した時は思わず殴ってしまうこともあるよね、
そうそうって頷きたくなる場面がたくさん出てきます。
音楽も効果的で格闘シーンにラップを使ったりと、斬新です。
放送回数はあと何回残ってるんでしょう?
冬ソナでさえ3,4回しか続かなかった私でも、
これなら最後まで視聴できそうです。
テヒョン氏は去年の「加速スキャンダル」で再ブレーク。
ヒョギ氏もこのドラマを成功させて。
ジョングク氏も堅調ですけれど、さらなる飛躍を期待したいところ。
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