少し戻りますけれど、ランニングマンの北京編からご紹介します。その昔、NASAが宇宙から撮影した地球写真を発表したことがありました。大学の研究室で先輩たちが、すごいなって話題にしてたので覚えてます。まだ撮影技術が未熟だった頃ですので、地上にある人工物の中で唯一映っていたものは万里の長城でした。現在なら1m程度のものなら人も建物もすべて撮れますけれどね。長城ってそれくらい勇壮なものです。歴代の中国統治者たちが、北方の騎馬民族の脅威をどれだけ恐れたかっていう証でもありますね。
その長城を韓国のテレビクルーがバラエティー番組で撮影するっていうのも、時代の移り変わりを感じさせます。ミッションもいつもよりちょっと中国にちなんだ、あるいは韓国の伝統文化から素材を取って作られてます。
長城のところどころに関門が設けてあって、課題がだされます。成功すればスタート地点へすぐ帰れますけれど、失敗すれば次の関門までさらに遠く移動しなければなりません。一つ目の課題は제기치기。これはお正月などに子どもたちがする遊びです。羽根突きなんですけれど、羽子板じゃなくて足で突きます。一人でする蹴鞠みたいな感じですね。可愛そうにJKチーム3人とも失敗。第二関門へ進みます。ここでPDさんが3人にクイズを出しています。「하늘천 天、땅지 地 검은 玄 노랑 黄、...。この続きを言いなさい」って言ってますでしょう?これ何かみなさんお分かりになりますか?ご存知の方は続きを言えますか?私は分かりましたけれど、続きは言えませんでした。だから失敗ね(笑)。てことでこの出題なかなか面白かったので、みなさんにも質問してみますね。答えは一番下を見てね~。
いかがですか?いったい何のことだかお分かりになりましたか?そう、これは千字文ですね。お習字を習われた方なら、きっと一度は練習されたことがあると思います。昔の韓国の士族の家庭では子どもが6歳になると、父や祖父が学問の手ほどきを始めたそうです。入門過程でまず教えるのが文字と孝経。孝経は儒学の基本テキストのひとつで、親孝行について説いた本です。つまり子どもたちにまず人の道の基本を学ばせるわけです。そして文字を教える最初の教科書が千字文。漢字ひとつずつの意味と音を謡うようにして覚えさせます。リズムや身振りをつけて覚えるというのは効果的なようですね。ユダヤ教徒がタルムードを覚えるときもそうするって聞きましたよ。韓国は日本統治から解放されたあと、教育にも民族の独自性が重視されました。なので漢字よりはハングルってことで、若い世代の人たちは漢字をあまり教わっていません。それでもこういうふうに千字文の冒頭くらいは言えるわけです。そのことが新鮮でしたね。ちなみにこの続きは、「집 우 宇 집 주 宙 넓을 홍洪 거칠 황 慌」です。さらに詳しくは
こちらをご参考ください。上の映像には出てきませんけれど、ユ・ジェソクさんはちゃんと暗誦されてましたよ。さすがですね。
*この映像は著作権者であるSBSが転載を許可したものです。初めて接続する時は画面の指示にしたがってアドオンをインストールしてください。またネット環境によってDLに時間がかかることがあります。
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