今年はSt.Valentine's Dayと旧正月が重なりました。
韓国や中国では旧正月の方が賑やかなんですよね。
ジョングク氏もご家族で田舎へ帰られたようですよ。
アニャンから僕が運転して帰省するんだっておっしゃってました。
ジョングク氏の本籍地は慶北ヒョプチョン。
韓国の三大名刹海印寺のあるところです。
そこで生まれ育ったわけじゃないけれど、
アボニムがこちらのご出身なんだそうです。
子どもの頃から学校がお休みになると、連れて行かれたそうです。
少年時代の記憶の中にしっかり織り込まれた場所ですね。
この谷川で泳ぎを覚えたとか、お寺の境内で遊んだとか、
そんな懐かしい記憶の舞台だろうと思います。
偶然ですけれど、実はここはもう20年くらい前から行ってみたかった。
梵魚寺と通度寺は行った事があったんですが、
海印寺はちょっと行きにくくて後回しになってたんです。
ジョングク氏のおかげで06年に2度ほど行きましたけれど、
また行ってみたいところの一つです。
門前町なので田舎にしては観光化はされていますが、
けばけばしい俗っぽさはさほど感じません。
山紫水明で空気と青い空が澄んだ素朴な土地でした。
集落の中で普通に修行僧をお見かけしたりするんです。
世俗の用を足すために、お坊様たちお山から下りてこられるらしい。
そういう場面に出くわすと、ちょっと心が清められた気分になります。
ジョングク氏にも「ここがあなたの故郷でよかったわ」って、
お手紙を書いた事があります。
わざわざ行くのはちょっと億劫ですが、公演があるならまた行ってみたいな。
で、海印寺といえば、高麗板大蔵経ですよね。
日本にも室町時代くらいから輸入されて、
いろんなお寺に今も所蔵されてると聞いた事があります。
輸入本を底本にして日本で翻刻もされているんだそうです。
その版元が私の住む町にあることに、最近になって気がつきました。
通勤途中に毎日その書店の前を通っていたんですけれど、
ちっとも知りませんでした。
古くから続く仏教書の版元なんだろうな、
そんなくらいにしか思っていなかったんです。
先日ふと見たら由緒ありげな看板に「高麗板大蔵経版元」って書いてありました。
韓国と日本と、中世と現代が時空を越えて繋がりました。
こんな些細な事でもジョングク氏とのご縁だから、なんだか嬉しくなりました。
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