南北離散家族って言葉、聞かれたことおありですか?日本が第二次世界大戦に敗れた時、朝鮮半島は日本の統治下にありました。すぐに独立を回復できるかと期待されたんですけれど、世界はすでに米ソが対立する冷戦時代に入ってました。北緯38度線を境に北をソ連、南をアメリカが占領します。その構図が固定化して今にいたってます。1950~53年には戦争も起こって、混乱の中でたくさんの人たちが北と南に別れ別れになってしまいました。私の狭い交友範囲のなかでも、何人か離散家族がいらっしゃいます。お世話になった先生は若き日に生き別れた奥様やお嬢さんとの再会を信じて、生涯独身を貫かれました。ご家族と会えないまま亡くなられた方、たくさんいらっしゃると思います。楽しいバラエティーとはかけ離れた、非情な現実政治の世界ですね。
どうしてその話を思い出したかというと、今回は ↓ のようなシーンがあったからなんです。離れ離れになった兄弟がふたたびめぐり合って、ひっしと抱き合う....(みたいな?)シーン。
兄はようやく弟を探し出した喜びを全身で表し、
それをみつけた弟の方も兄に合図を送り返す。
我を忘れて弟のもとに駆け寄る兄!
音声がないとそんな風に見えなくもないでしょ?ご本人たちはもちろんのこと製作陣も、離散家族を意識して撮られたつもりはさらさらないでしょう。私もビデオを見ているときはまったく気づかなかったんです。こうしてキャプチャーしてみて、ふと亡くなられた先生のことを思い出しました。記憶って、ひょんなところから繋がることもあるものですね。
無事に再会を果たしたジョングク・ハハの義兄弟のように、実際の離散家族も再会できるのかしら。日本の拉致家族の方たちもそうですけれど、いつまた会えるか分からないで待てというのは残酷なことですよね。命には限りがあって、時は待ってくれませんもの。間に合ううちに、一人でも多く再会されますように。
*この映像は著作権者であるSBSが転載を許可したものです。初めて接続する時は画面の指示にしたがってアドオンをインストールしてください。またネット環境によってDLに時間がかかることがあります。写真はすべてNetTVから。
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