時間いろいろ

「時間がない」という言葉は、「自分には能力がない」と言っているのと同じ。
どなたか忘れてしまったけれど、上場企業の社長さんがそう書いてらっしゃいました。
いつも時間がないって嘆いている自分が恥ずかしくって、
今でも強く印象に残っています。
時間がないんじゃなくて、使い方が下手なんです。
うまく使うためには選ばないといけません。
選ぶことは捨てることでもあって、それが難しい。決心することだから。
ほんとうに大切なことだけを選んで、大事な人たちとだけ時間を共にする。
言い換えれば、よけいなことはしない覚悟が必要です。
あれもこれもでは破綻します。暮らしも人も、シンプルなものが美しい。

時間といえば......

このブログを尋ねて下さる方も、ホームページに来られる方も、
滞在時間が分かります。アクセス解析ってご存知ですよね？
ながく読んで行かれる方、短時間に次々飛ばし読みされる方、
いろんなタイプの訪問者がいらっしゃいます。
ブログは自分で書きたい事を書いているので、
どんな読み方をしていただいても、特に痛痒は感じないのです。
いっぽうファン･カフェの方は情報提供が中心なので、
苦労して時間をひねり出しながら、半ば義務として書いています。
ひとつの記事を作るのに数時間かかることもあります。
けれども読まれる方はそういうことには頓着されない。
数十秒、時には数秒、チラッと見て帰られる方も多いです。
みなさん来たい時にきて、面白そうな記事をちょっと覗いていく。
ファン・サイトというのは、そういうものと思ってらっしゃいます。
そうすると自然とこちらもほどほどのお付き合いをすることになります。
訪問者にとっても管理人にとっても、もったいない時間の過ごし方です。

むかし俵万智さんがまだ新米の高校教師をしてらしたころのこと。
授業の用意に専門書を30分くらいで消化してしまおうとしたそうです。
むずかしいですからスムーズに行かない。焦ります。
その様子をそばで見ておられたお母様が、
「マチちゃん、その本を書いた人は、もっと時間をかけて書いたんじゃないの？」
って諭されたそうです。
どんなものでもそれを作った人がいて、
それなりの努力と時間を注ぎ込んでできあがっている。
簡単に考えてはいけない。じっくり付き合わないと。
俵さんもそのことに気付かれたそうです。

時間は誰にでも平等なんですけれど、
使い方によって生かされたり無駄になったり。
人生は短い。与えられた時間をうまく生かしたいものです。

さて、こうやってブログを書いている時間は、
生きた時間なのかな、それとも無駄な時間か.......果たしてどちら（笑）？